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 記述(06.05.29)
伊勢・虎尾山再生計画実施の旅
-06.05.25-


伊勢・虎尾山再生計画実施の旅

<5/25初日>
出発
前日は早朝4時過ぎに帰ってきたにもかかわらず、睡眠20分で7時前の急行に飛び乗った。約1時間半の乗り継ぎなしの移動に、なんとか最低限度の睡眠をとることができた。天候は晴れ時々曇りでまずまず。けれど、待ちに待った晴天で、念願かなって虎尾山再生計画にようやく参加できる気持ちでいっぱいです。わざわざ往復3000円も使ってする清掃作業にどんな意味があるのか、それを確かめにいきたいと思います。

虎尾山清掃活動開始
伊勢市駅前 8時半、伊勢市駅に到着するといきなり段差を踏み外して、左足首に激痛が…。これから歩き回るのにやっちまったよ。一瞬痛みを感じた後、痛みが続くというよりなんか感覚がない。仕方ない、とりあえずこのままゆっくり歩いていこう。駅前もこうして何度か見ていると、親しみがわいてくるというか何というか。今回は、お木曳きという20年に一度の行事を迎えた伊勢市だけあって、駅前から町中に至るまで、お木曳きののぼりがたくさん見受けられた。慣れない引き手による事故も多々報告されている、少しあぶなっかしい行事ではあるけれども、お祭り大国の日本じゃ、少々の事故くらいでは中止にはならないしね。20年なんて3回見れたらいいほどの行事なんだから、いつもは閑散としたこの町を盛大に盛り上げて欲しいものです。
虎尾山登山口 伊勢市駅から一路、宇治山田駅方面に向かう。虎尾山に行くならこちらで降りた方が早かったけれど、伊勢市の駅前も見たかったし、長い距離を歩いた方が達成感もあると思って、こうして歩いています。宇治山田駅ショッピングセンターにある、まんぷく食堂が定休日でないことを確認すると、錦水橋を渡り、小田橋を眺めながら虎尾山に向かいます。前回、前々回と裏口からしか登ってなかったので、今回は正面から堂々と登りたいと思います。どれだけ綺麗になっているか知ることも重要だし。
階段 登山道入り口周辺が、見違えるようにすっきりしていました。まだ、投棄されたゴミは残っているけれど、前に比べたら捨てるのを躊躇させる効果は出てきたと思います。次に現れた清渓橋も、草に覆われていた姿が一変し、趣のある橋の姿を見せてくれています。以前は深く積もった葉っぱなどで滑りやすかった階段も、はっきりと階段だとわかるほど手入れされていて、道を塞いでいた竹の撤去とで、以前の少し危険なイメージが払拭されて非常に快適に登れます。滑る心配も少なくなりました。
山頂 短い時間の山登りも、そろそろ頂上が見えてきました。少し前にひどい落書きにあった塔を、地元の人たちが消してくれたお陰でほとんど目立たなくなっています。こんなことにならないためにも、人の集まる綺麗な場所へと生まれ変わって欲しいと実感しました。塔の側には、落書きに対処するための、清掃用具やタンクに入った水が見受けられます。それにしても、以前は鬱蒼とした草むらだった塔の周囲が、見事なまでに刈り取られています。足元は不安定ながらも、見違える山頂になりました。早速、裏に回ってファンノートが入ったコンテナを開けてみた。なんか以前よりも供え物が増えてる〜。馬子さん作の里香のポストカードに感動。ある程度、登山者の記述を読んだら二度目の書き込みをさせてもらいます。
装備 さて、これからが本番、清掃作業に取り掛かります。今回の作業はどなたにも伝えていないので、ひとりで楽しみたいと思います。まずいきなり目につく、刈りっぱなしで散乱している笹を纏めるところから始めましょう。そんなに広い山頂ではないにせよ、これだけをひとりで運ぶのはそこそこ時間が掛かる。軽いから一気に抱えて階段側に積んでいく。何度も腰をかがめて往復しているうちに、汗が滴り落ちる。でも、山なので風通しがよく、涼しくて助かります。気になるのは、周りを飛び交う無数の蚊。虫除けスプレーがほしかったところ。今回の装備は、長袖にゴム手袋、ゴミが出たときのゴミ袋と、草刈りには欠かせない鎌。担いで電車に乗るには、これくらいが無難。もし、何かあって職質でもされようもんなら、わざわざ電車乗って山の草刈りに行くなんて信用してもらえないから、あまり大げさな格好で行くわけにもいかず。まぁ鎌ひとつあれば何とかなるでしょう。
集めた笹とゴミ 9時過ぎから作業しだし、だいたい1時間くらいで、集めた笹がこれだけの量になりましたた。刈り残されていた笹も、目ぼしいところは全部刈り、来た時よりもさらにすっきりしました。ひとりで黙々と作業していると結構疲れてきましたが、今日はほとんどこれがメインなので疲れ果てるまでがんばるつもりです。蚊やいろんな虫と格闘しながら塔の階段付近の笹を刈ろうとしたとき、地面がべろっとめくれました。何事かと思えば、その下に階段の一段目が埋まっていて、その上に覆いかぶさった根っこをはらんだ土がめくれたようです。気持ちいいのか気持ち悪いんだか…。
隠された石段 塔をあるべき姿に戻すというのも清掃の一貫だな、と思い、鎌を使いながら力任せに剥ぎ取っていく。これがなかなか力仕事で、思った以上に根が張り巡らされていて、簡単に剥がすとはいかず、ひとつを剥がすだけに結構時間を費やしまいました。しかも、笹を運んでいたときより何倍も疲労する。この降り積もった葉っぱの下の地面は、いったいどうなってるんだろう。腐葉土と化しているだけに栄養には不足しないだろうし、地面を掘り起こす際の土壌の状態が不安である。土壌全体に根が張り巡らされていたりして…。そんな恐ろしい想像をしながらも、4箇所の階段に積もった根を順次、剥ぎ取りにかかる。最終的に、力の限界が来て、なんとも中途半端な状況で作業が一旦止まった。武装が鎌だけなので、なかなか作業がはかどらず、仕舞いに腕と腰の痛みにさいなまれた。スコップか何かで一気に掻き出せたらなぁ。
伊勢市一望 時計を見たら丁度12時だった。とりあえず、今日の作業はここまでとして、剥ぎ取った下から出てきたゴミを袋にまとめだす。丁度その頃、下界から笛や太鼓の音が聞こえ、祭ばやしに誘われるように辺りを見渡すが、ここからは何も見えない。できるなら、お木曳きが見てみたいと思っていたので、何なのか確かめたかったところではあったけど、作業が途中だったのでほっぽりだす訳にもいかず、結局あれはなんだったのか分からずじまい。3時間かけて行った作業を確かめるように、もう一度周囲を見渡し、登頂したときとは変わった様子に少し満足する。塔やベンチに絡み付いていた蔦や土もどかしたし、ある程度成果は残せた気がする。体の痛みは成果の代償として、すがすがしい気持ちで下山していく。次、訪れたときは、さらに綺麗になった姿を見ることになるだろうと思いながら、虎尾山との別れを惜しむのでした。

勢田川から河崎町へ
小田橋 心地よい疲労も、さすがに足取りは重く、長距離を移動するには厳しい状況。かといってこのまま帰るのでは物足りなく、しばし歩きながら考える。過去2度に渡って、半月の舞台は大分制覇しているのでまだ出向いてない先を考えて、ここから近い場所といえば川崎町か…。でも、河崎町は以前簡単に歩いたことはあったので、今回は勢田川沿いを歩いて河崎町を目指すことにしようと思う。虎尾山を下りればすぐに小田橋に出る。その周囲には見事なまでの、お木曳きののぼり。こう何度ものぼりを見かけると、実際にお木曳きを見たくなってきてしょうがない。どこかで曳いてないものか…。
南新橋 すのこ橋、錦水橋を過ぎるとJRの高架が現れ、丁度1両編成の電車が頭上を通過していった。しばらく歩いていると、旭湯を発見。なるほど、旭湯はここにあったのかと思いながら先に進む。南新橋まで来ました。ここは、小説版で登場した橋だと聞いています。裕一の実家がこの河崎町なので、何となくその足どおりを追いかけながらの散策です。中橋まで来ると、河崎町の古い町並みが見えてきました。ここからは川沿いを行かず、住宅街を通り抜けて進んでみます。瓦屋根住宅を見ていると何だか安らぎますね。
河崎町 ある程度散策したら、この近くにひとつ行きたい場所があったのを思い出したので、道を探りながら向かうことにしました。慎重に歩かないと、以前ここから赤十字病院を目指したとき、随分と迷いましたから…。大通りに出て運よく地図を見つけると載っていました、小倉のぱんじゅう。七越ぱんじゅうが食べられないなら、小倉のぱんじゅうがある、ということでいつか行こうと思っていたことが、今叶いそうです。角を曲がり、ひたすら一本道を足を引きずりぎみに歩いていくと、ようやくそれらしい建物が見えてきました。店前に「やってます」そう書いてあったので早速店内へ…。ガラス戸の向こうに「定休日 木曜」と書かれていました。…は? やってるんじゃないのか? ここまで歩いてきたのにがっかりなことです。定休日だったら「やってません」とでも書いといてくれよ。期待させられてこのざまじゃ浮かばれないよ…。立ち尽くしていても仕方がありません。駅に戻りましょう。

昼食は「まんぷく食堂」で
まんぷく食堂 宇治山田駅に戻ってきたら、すでに昼を回っていました。丁度お腹が空いたときに近くにいれば、まんぷく食堂に寄ろうと考えていて、小倉のぱんじゅうも食べられなかった訳だし、せっかくの機会なんで入ってみることにしましょう。中はこじんまりとしていながらもメニューが豊富で、学生のお客がメインなんでしょうか、このとき3人の学生が食べていました。席に着くよりも早く、メニューも見ることなく、もちろん「からあげ丼」を注文。店の人が知り合いらしき人と、しゃべりながら料理する、なんともアットホームなお店です。それがまた親しみがあっていいのかもしれません。
からあげ丼 しばらく待っていると、目の前に待望のからあげ丼が運ばれてきました。結構満足できる量です。とりあえずこのまま一口。うん、なかなか美味しい。衣はサクッと、鶏肉は柔らかく、玉ねぎと卵は甘くて満足の食感。半分ほど食べたら、側に置いてあるカエンペッパーを振りかけてみる。個人的には辛いのが好みかも。半月ならではの食べ方があったように思いますが、どんなんだったかな。ちゃんと調べてこなかったのでわかりませんでした。でも、普通に食べても美味しかったので満足です。

赤福本店と赤福氷
赤福本店 さぁ、飯も食ったし次はどうしようか。特に行きたい場所はないけれど、食べたいものならある。前回、冬季限定の名物、赤福善哉を食した以上、次は夏季限定の名物、赤福氷を食べなければいけない。となると、おはらい横丁まで行かねばならない。歩いていくには、このどっと乗っかった疲労感ではさすがにきつい。だったらバスに乗って楽してしまうかな。宇治山田駅前からバスに乗り、猿田彦神社前で下車。猿田彦神社を堪能して、徒歩でおはらい横丁に向かう。前回よりも歩いている人は少ないけれど、それでもここは人で混んでいます。来ました赤福本店! 建物も見応えあけど、風流なのは巣作りしているツバメが飛び交う姿。また、橋を渡って眺める五十鈴川の景色も風情があります。
赤福氷 赤福本店では結局、赤福を買っていませんが大いに満足し、目的の赤福氷の食べられる店に向かうことにしましょう。のぼりに目立つように書かれた「赤福氷」の文字に魅かれるように、多くの人たちがその味を堪能していました。空いている席を探し、赤福氷を注文する。緑色のシロップの味は抹茶でした。氷の中には餡と白玉が2個入っています。量は結構多めですが、これが進む進む。抹茶の味を堪能したら、次は餡を絡めて抹茶との相性を舌の上で確かめる。うまい。さすが赤福の餡なんだろう、これなら残さず食べられる。そして、抹茶と餡、白玉の三重奏が口の中で鳴り響いたとき、最高の至福のときが訪れるのです。赤福氷恐るべし…。これだけを食べに、伊勢に赴くのもありかも。

月夜見宮とお木曳き?
月夜見宮 再び、バスで伊勢市駅前に戻り、今日の締めくくりに月夜見宮に行くことにしました。この場所に行くと、今までの世界とは切り離されたような静かなときが流れ出します。ただ、ぼうっと眺めるもよし、その場所の空気を全身で感じるもよし、忙しい世の中から抜け出して、心が癒される感じがします。精力的に動いた午前中の疲れが、心持とれていくような気がします。この満足した気持ちを忘れずに、そろそろ岐路につくとしましょう。
旧三交百貨店前を通過する神木 月夜見宮から伊勢市駅に向かう途中、信号待ちをしていると、なんとトラックの荷台にお木曳きで使う神木が乗ってるではありませんか!? 唐突に訪れたことにカメラの準備も出来ず、通り過ぎる姿を眺めるだけ。お木曳きが基本、土日しか行われない行事と知って、木曜日の今日は諦めていたのに、こんな形で見られただけでもありがたかったかも。しかし、運は悪くなかった。信号を渡ると前から、神木を積んだトラックがもう1台走ってくるではありませんか。急いでカメラを取り出して通り過ぎる瞬間を撮影。ちょっとずれましたが。どこに運んでいくんでしょうか、まさかお木曳きに代わって、お木運搬になったとか? とまぁ、これにて本日の伊勢訪問は終了です。


Fin
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